遠方に住む父、倒れる

2023年7月24日

イエデンが鳴ったので、出てみると川崎に住む伯父からだった。

「お父さんが畑で倒れて病院に運ばれたそうだ」

という電話。

母からではなく、川崎の伯父から。

何故?

とは思ったけれど、それどころではない。

父はどうして倒れたのだろう?

熱中症? 何かしらの病気?

そもそも生きているのか、命を落としたのか?

グルグルする頭の中。

伯父の電話を切り、母へ電話をする。

母に聞いてもそれ以上の情報はなく、パニックモード全開で迎え(タクシー)が来るのを待っているという。

どこの病院に運ばれたかも分からないまま、(いろいろ)分かったら病院の看護師さんに電話してもらうという母の言葉を聞き電話を切る。

 

待つ身は長い。

やたらゆっくりと流れる時間。

もう父の声も聞くことはないのか。

いやだ。

めちゃめちゃ実家ラブなのにここ何年も実家に帰っておらず、父にも会えていなかった。

帰らなかった自分を呪う時が来たのだ。

どうか生きていて・・・。

呪ったり祈ったり忙しい時間に終止符を打ったのは、父名義の携帯からの着信表示によってだった。

父の名前が表示された瞬間、わたしは永遠の別れを覚悟した。

電話に出る。

と、嬉しいことに父の元気そうな声がした。

マジか!

生きていたよぉ〜!

ばんざーい。

神様ありがとぉ〜!

 

しかし入院になったという。

なんでも酸素の数値が低く、肺炎での入院だそうだ。

この肺炎が実は誤嚥性肺炎だということを、後に父の生家によって知らされる。

 

それはそれで

Σ('◉⌓◉’)ーーーーー

 

ちなみに父が運ばれた理由は、畑でスイカの蔓に引っかかって転び、起き上がれなくなったから。運ばれている間も意識はあり、本人曰く元気元気だということだったけれど、すぐ近くに親戚がいて気づいてくれたから大事には至らなかったもののこれが一人だったらと思うとぞっとする。